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平和の尊さブラジルで訴え 被爆者女性、首相と面会

 4日、ブラジル・サンパウロで岸田首相と面会した渡辺淳子さん(共同)
 4日、ブラジル・サンパウロで岸田首相と面会した渡辺淳子さん(共同)
 ブラジル・サンパウロで、日系団体の歓迎式典に出席し、あいさつする岸田首相=4日(共同)
 ブラジル・サンパウロで、日系団体の歓迎式典に出席し、あいさつする岸田首相=4日(共同)
 【サンパウロ共同】ブラジルを訪問した岸田文雄首相は4日、最大都市サンパウロで同国在住の被爆者と面会した。そのうちの一人、広島出身の渡辺淳子さん(81)は2歳の時に黒い雨に打たれた。被爆者の立場から原爆の恐ろしさ、平和の尊さを教育現場などで演劇を通じて訴えている。

 渡辺さんには黒い雨の記憶はない。20代半ばで日本人移民の妻になる「花嫁移民」としてブラジルに移住した。40歳を目前に一時帰国した際に親から打ち明けられ、自分が被爆者だと初めて知った。親は差別を恐れ、伝えずにいたという。60歳で「在ブラジル原爆被爆者協会」に参加。原爆の惨禍を伝える活動を始めた。

(2024年05月05日 10時14分 更新)

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