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患者側発言中、音声切る 水俣病、環境相との懇談で

 水俣病患者らでつくる団体との懇談を終え、退席する伊藤環境相(奥中央)=1日、熊本県水俣市
 水俣病患者らでつくる団体との懇談を終え、退席する伊藤環境相(奥中央)=1日、熊本県水俣市
 水俣病が公式確認から68年となった1日、患者らでつくる8団体と伊藤信太郎環境相との懇談が熊本県水俣市で開かれた際、団体側の代表者らの発言中、進行役の環境省職員によってマイクの音が消されたため、会場内から「話を聞いて」などと叫ぶ声が相次ぎ、一時紛糾する場面があった。

 「『痛いよ痛いよ』と言いながら死んでいきました」。妻が昨春に亡くなったと語る水俣病患者連合の松崎重光副会長の発言が3分を超えると、環境省職員が「時間なのでまとめてください」と話を遮った。すぐに音が切られ、マイクを取り上げられた。他にも数人が同様の対応を受けた。

 懇談後、環境省の担当者は「不手際だった」との釈明を繰り返した。

(2024年05月04日 17時33分 更新)

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