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南北の板門店宣言発表から6年 双方が軍事力誇示で緊張

 2018年4月の南北首脳会談で板門店宣言に署名した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)と韓国の文在寅大統領=板門店の韓国側施設「平和の家」(韓国共同写真記者団・共同)
 2018年4月の南北首脳会談で板門店宣言に署名した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(左)と韓国の文在寅大統領=板門店の韓国側施設「平和の家」(韓国共同写真記者団・共同)
 【北京、ソウル共同】2018年4月に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(当時は委員長)が韓国の文在寅大統領と会談し、朝鮮半島の「完全な非核化」を確認した板門店宣言を発表してから27日で6年を迎えた。金氏は今年1月、核の増産方針だけでなく、韓国との平和統一を放棄する意向を表明。宣言の理念はかすみ、双方が軍事力を誇示する緊張関係が続く。

 宣言は、両首脳の定期会談や敵対行為の全面停止などを盛り込んだ。だが19年2月の米朝首脳再会談の決裂後、南北関係は停滞。22年に誕生した尹錫悦政権が「力による平和」を唱えると、北朝鮮も対抗姿勢をむき出しにするようになった。

(2024年04月27日 19時07分 更新)

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