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辺野古サンゴ訴訟、県が再び敗訴 国の是正指示「適法」確定

 米軍普天間飛行場移設工事の埋め立て予定区域から移植されたサンゴ。一部が死滅し藻に覆われていた=1月、沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾
 米軍普天間飛行場移設工事の埋め立て予定区域から移植されたサンゴ。一部が死滅し藻に覆われていた=1月、沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を巡り、生息するサンゴの移植を許可するよう国が出した是正指示は違法だとして県が取り消しを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(宮川美津子裁判長)は県側の上告を受理しない決定をした。25日付。国の是正指示を適法とした今年2月の福岡高裁那覇支部判決が確定した。

 5人の裁判官全員一致の結論。サンゴ移植に関する国の是正指示を巡っては、別の訴訟で2021年にも県側の敗訴が最高裁で確定している。

 判決は移植について「水産資源の保護に資する」と指摘し、移植申請を不許可とした県の法定受託事務の処理は漁業法違反に当たると判断した。

(2024年04月26日 17時16分 更新)

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