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岡山市 新アリーナ基本計画策定 ランニングコスト追記

新アリーナのコンサート開催時の内観イメージ図
新アリーナのコンサート開催時の内観イメージ図
 岡山市は26日、市営住宅跡地(同市北区野田)で整備を検討している新アリーナの基本計画を策定したと発表した。昨秋に公表した素案に、年2億500万円と試算するランニングコストを追記。コンサート会場などに活用した際のイメージ画像も加えた。

 ランニングコストの内訳は、開業準備費2700万円▽大規模修繕を除く維持管理費5100万円▽運営費6600万円―など。2022年に行った基礎調査時の約1億5千万円から、物価高騰を踏まえて3割程度アップした。

 イメージ画像は、満員に埋め尽くされた観客席や華やかにライティングされたステージを表現。展示会が催され、多くのブースが出展している様子を表した画像もある。駐車場情報の提供で車を使った来場を抑え、近隣駅からシャトルバスを運行するなど公共交通の利用を促す交通計画も記載した。

 市スポーツ振興課は「プロスポーツ支援だけでなく、幅広く活用できる施設を予定している。市民の関心を深めていきたい」としている。

 アリーナ構想を巡っては市は昨年11月、周辺施設を含めた総事業費を約145億円と試算。県に財政負担を含めた協力を求めているが、県は参画する理由がないなどとして応じていない。市は6月補正予算の検討段階で今後の進め方を判断する方針を示している。

(2024年04月26日 12時20分 更新)

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