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はるやまHD本社 穴吹工務店購入 分譲マンションを計画

穴吹工務店に売却した社屋
穴吹工務店に売却した社屋
 紳士服大手のはるやまホールディングス(HD、岡山市北区表町)が売却した本社の社屋と土地について、総合金融サービスのオリックス(東京)グループで分譲マンション開発などの穴吹工務店(高松市藤塚町)が購入していたことが17日までに分かった。オリックスは「建物を解体して分譲マンションを開発する計画で、着工時期や戸数などは未定」としている。

 社屋は鉄筋コンクリート地上5階地下1階の延べ4315平方メートル、土地は1322平方メートル。売却は3月28日付で、価格は非公表。12月までは、同HDが本社機能の移転準備などのため社屋を使い続ける。移転先は未定ながら岡山市内で移す計画。

 社屋と土地は同HDが1985年12月に購入し、86年2月から本社として利用。建物の維持管理費の増加などを理由に、財務の健全化を図るため売却した。売却先は国内の不動産会社とし、詳細を明らかにしていなかった。

 穴吹工務店は1905年創業、61年設立。自社ブランド「サーパスマンション」を分譲し、全国で累計1545棟8万8639戸(3月末現在)を供給している。2009年11月にマンション市況の冷え込みなどで資金繰りが悪化し、会社更生法の適用を申請。13年に分譲マンション大手の大京(東京)の完全子会社となった。オリックスは大京に100%出資している。

(2024年04月18日 05時00分 更新)

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