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「アイアンクロー」(2023年、米国) プロレス一家の悲劇描く

 シネじい NHK朝の連ドラ「虎に翼」もコメディー色があって面白いね。おかげで「ブギウギ」ロスに陥らずにすんでいるよ。

 黒じい 主人公は1914(大正3)年に生まれた猪爪寅子(いのつめ・ともこ)。まっすぐな性格の女性を伊藤沙莉(いとう・さいり)が楽しそうに演じている。あだなは「トラコ」。

 シネじい ある事情から「夫」が「妻」を殴ろうとしたときに、トラコが間に割って入り、爪を出したネコのように「にゃにゃにゃにゃにゃ」と、エアーひっかき攻撃を繰り出していた。あの技って、アイアンクローだろ。

 小林 全然違います!

 シネじい おっと突然の乱入は、わが同僚小林青年だあ!

 小林 いえ、中年です(笑)。アイアンクローは、米国の名プロレスラー、フリッツ・フォン・エリックの必殺技です。

 シネじい フリッツ・フォン・エリックといえば、耳をピクピク動かすのも得意技じゃなかったかな?

 黒じい そりゃ、E・H・エリックだろ! ちょっと古かったかな(笑)。

 小林 アイアンクローは、大きな手で顔面をつかんで握力でグイグイ締め上げる技ですよ。

 シネじい 間違って健康になるツボを押してしまうと、生き返った相手レスラーに反撃されたりして(笑)。

 黒じい やかましい!

 シネじい 今回取り上げる「アイアンクロー」は、フリッツ・フォン・エリック(ホルト・マッキャラニー)と、次男ケビン(ザック・エフロン)、三男デビッド(ハリス・ディキンソン)、四男ケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)、五男マイク(スタンリー・シモンズ)のプロレスラー一家に訪れる悲劇を描いている。...
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(2024年04月16日 11時30分 更新)

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