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能登被災地 支援活動の課題共有 岡山でDWAT報告会

被災地での活動を振り返り、課題を共有した「岡山DWAT」の報告会
被災地での活動を振り返り、課題を共有した「岡山DWAT」の報告会
 能登半島地震の被災地で活動した災害派遣福祉チーム「岡山DWAT」の報告会が15日、岡山市内であり、岡山県外では初めてとなった支援活動の成果と課題を共有した。

 石川県からの要請で、1月10日から3月30日まで福祉施設職員ら延べ40人を七尾市と輪島市へ派遣した。避難所を巡回して支援ニーズを把握したほか、全国から派遣されたDWATのリーダーとしてスケジュール管理、報告書の取りまとめといった後方支援や行政などとの調整役も担った。

 報告会には約50人が参加。隊員16人が登壇し「支援が押し付けがましくならないよう意識した」「情報が錯綜(さくそう)する中で臨機応変な対応を心がけた」「困り事を一人で抱え込まないようにした」などと振り返った。「いかに効率よく情報共有するかが課題だと感じた」との意見も出た。

 事務局の岡山県社会福祉協議会の石井慎一副部長は「この経験を共有できるよう研修内容の見直しも検討したい」と話した。

 岡山DWATは2018年に発足。最初の活動は西日本豪雨で被災した倉敷市真備町地区だった。隊員は4月時点で239人。

(2024年04月15日 17時35分 更新)

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