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中古車販売店の利用実態調査、実店舗での購入理由最多は? 今後の要望も調査

中古車販売店利用実態調査:購入した中古車の価格、 ボディタイプ、エンジンタイプと次回購入したいエンジンタイプ(2023年 オリコン顧客満足度(R)調査)
中古車販売店利用実態調査:購入した中古車の価格、 ボディタイプ、エンジンタイプと次回購入したいエンジンタイプ(2023年 オリコン顧客満足度(R)調査)
 顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEは、4月1日に発表した「2024年 中古車販売店ランキング」と同時に、「中古車販売店」の利用実態調査結果も併せて発表した。

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 同調査は、過去3年以内に中古車販売店で中古車を購入したことのある全国1,667人を対象に実施したアンケート調査から、購入価格やボディタイプ、購入にあたって重視した点などについて聞いている。

■購入中古車、価格は「100-199万円」、ボディタイプは「軽自動車」が最多

 「購入した中古車の価格 / ボディタイプ」については、価格が「100-199万円」が最多の40.5%、次いで「50~99万円」が20.5%、「200~299万円」が19.7%と続く結果に。また「購入した中古車のボディタイプ」では、「軽自動車」が最も多い34.1%、「コンパクト/ハッチバック」が16.1%と続いた。

■購入中古車、7割超がガソリン車、次回購入希望もガソリン車&HVで約8割

 「購入した中古車のエンジンタイプ」については、「ガソリン車」が最も多く72.3%。次いで「HV(ハイブリッド車)」が21.1%、「ディーゼル車」が5.5%と続き、「EV(電気自動車)」は0.6%、「PHV(プラグインハイブリッド自動車)」は0.5%と1%以下に留まった。また「次回購入したいエンジンタイプ」では、「ガソリン車」、「HV(ハイブリッド車)」がそれぞれ40.0%、39.1%と僅差で並び、次回は「HV」の購入希望者が多いことがわかった。一方、「EV(電気自動車)」は5.0%、「PHV(プラグインハイブリッド自動車)」は4.5%と、現在の購入割合より増加したものの、合計でも全体の1割未満に留まる結果となった。

 なお、この「エンジンタイプ」については、それぞれについて良かった点や悪かった点などを自由回答でも調査しているが、その中の「次回購入を検討したい理由」について、「ガソリン車」には、純ガソリン車がなくなることやHVの中古はバッテリーに不安があるとの回答が、「ディーゼル車」には、トルクフルであることや燃費の良さなど、「HV」にはガソリン車より重課税がないこと、トータルコストが抑えられるなど、「EV」にはガソリン代がかからないことや「時代の流れ」といった回答が寄せられている。

■2035年「新車ガソリン車販売禁止予定、中古車販売は継続」の認知

 今回の調査では、購入した中古車のエンジンタイプと併せ、「2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取組」として、2035年以降、ガソリン車の新車販売が禁止予定であることと、中古車は販売が継続予定であることの認知状況も聞いている。結果は、「ガソリン新車販売の禁止予定」は、「知っている」が62.6%と6割以上に上った一方、「中古車のガソリン車販売は継続予定」については、「知らない」が55.0%と、過半数が認知していない結果となった。

■実店舗での中古車購入理由、「直接」確認や交渉できることが決め手に

 中古車販売店の利用前に「比較検討したサービス」については、「メーカー系中古車販売店」が48.8%と最も多く、次いで「楽天Car」などの「実店舗を持たないWeb完結型の中古車販売サイト」が13.3%、「カーオークション.jp」などの「中古車オークション代行サービス」が9.1%、「カババ」や「cars MARKET」などの「中古車の個人売買サイト、マッチングサービス」が6.1%となった。

 続いて「比較検討したサービスではなく、中古車販売店で購入した理由」には、「車の状態や色など、実際に目で確認したいと思った」が27.8%、「価格や条件などを直接交渉したかった」が26.5%、「車種が豊富だった」が25.2%と上位を占め、車種の豊富さなどと併せて、店舗で「直接」確認や交渉できることが決め手であったことが伺えた。

 そのほか、「安心して購入できると感じた」、「納車までの時間を待つことなく、すぐに欲しかった」、「専門スタッフから直接アドバイスを得たかった」といった理由が続いた。

■中古車購入の重視点、「価格」、「中古車の状態や品質」が8割以上

 中古車購入の際に「重視した点」については、「価格」が88.3%と最も多く、次いで「中古車の状態や品質」が82.1%、「走行距離」が74.3%と続いた。一方、設置が浸透しつつある「車載装置(カーナビ、ドラレコなど)」は35.6%、「運転支援機能(車間距離制動制御)」は29.8%など、中古車購入時には装備品よりも中古車本体の状態についてを重視する声が圧倒的に多い結果となった。

■「中古車業界全体の健全化と信頼性の向上」が最多、中古車販売店への今後の要望と改善点

 「中古車販売店への今後の要望・改善点」には、「中古車業界全体の健全化と信頼性を向上してほしい」との回答が30.9%で最も多く、「走行距離、事故歴、修理歴などを明確に表示してほしい」が28.1%、「価格設定の基準や評価方法を明確に説明してほしい」が27.7%と続いた。


オリコン顧客満足度(R)調査・ランキングは、実際にサービス・商品を利用したことがあるユーザーを対象に実施した「満足度調査」の結果。“満足を情報化する”を理念に、2006年より日本最大級の調査規模で展開している。多項目による調査を独自に行い、その結果をサイト上で発表。日本で流通しているサービスや商品に対して、消費者の選択を容易にすること、それらを提供する企業の成長に貢献することを目指している。

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(2024年04月13日 17時00分 更新)

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