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ファジ、岡山大付属中で指導開始 コーチ派遣、休日の部活継続支援

ファジアーノ岡山の藤川学コーチ(赤いウエア)からアドバイスを受ける岡山大付属中サッカー部の選手
ファジアーノ岡山の藤川学コーチ(赤いウエア)からアドバイスを受ける岡山大付属中サッカー部の選手
 公立中学校の運動部活動を地域の競技団体や指導者に委ねる「地域移行」に伴う支援として、サッカーJ2のファジアーノ岡山は13日、岡山大付属中(岡山市中区東山)サッカー部の指導をスタートさせた。派遣したコーチが学校の教諭らに代わって休日の練習に立ち会う。部活動の継続的な指導はクラブ初のケースで支援先を今後増やしていく考えだ。

 地域貢献のために設立した一般社団法人ファジアーノ岡山スポーツクラブが担当する。生徒約20人が参加した初練習では藤川学コーチ(43)が2時間にわたり技術指導した。2対1でボールを奪い合う練習では「試合を意識して動こう」「失敗を恐れずに」などと声をかけた。主将の渡辺貴之さん(15)は「基礎を重視した練習で参考になった。普段から徹底していきたい」と話した。

 クラブの指導陣は休日を中心に月4回程度、学校に出向いて指導するほか、対外試合時の引率なども担う。大谷聡重事業本部長(40)は「指導のノウハウを蓄積し、取り組みをさらに広げていきたい」とし、サッカー以外の競技の指導も検討するという。

 少子化や教員の働き方改革を背景に部活動の在り方が問われており、地域移行は国が2023~25年度を「改革推進期間」とし、早期実現を目指している。ただ指導の受け皿確保が大きな課題となっている。

(2024年04月13日 17時04分 更新)

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