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国宝を織った姫しのび奉納演奏 奈良・宇陀の青蓮寺

 奈良県宇陀市の青蓮寺で営まれた中将姫をしのぶ大遠忌の奉納演奏。右端は松葉智穂さん=13日午後
 奈良県宇陀市の青蓮寺で営まれた中将姫をしのぶ大遠忌の奉納演奏。右端は松葉智穂さん=13日午後
 奈良県葛城市の当麻寺が所蔵する国宝の織物「綴織当麻曼荼羅」の制作者とされる中将姫(747~775年)をしのぶ1250回大遠忌が13日、中将姫が開いたとされる奈良県宇陀市の青蓮寺で営まれた。

 ライアー(たて琴)奏者松葉智穂さん(53)らの奉納演奏があり、参拝者らは奥深い山寺に流れる演奏に癒やされるように聞き入った。参拝者は機織り体験もした。

 青蓮寺によると、中将姫は藤原鎌足の曽孫・豊成の娘。継母に疎まれ殺されかけるが、特命を受けた武士夫婦にひそかに育てられたという。後に出家、青蓮寺を建てた。

 松葉さんは「この山は極楽浄土のような美しさ。中将姫のような純真な心でいたい」と話した。

(2024年04月13日 16時58分 更新)

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