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笠岡干拓地にヒバリのさえずり 繁殖期、縄張り守る必死の行動

ホバリングしながらさえずるヒバリ=3月29日午後1時51分、笠岡市カブト南町
ホバリングしながらさえずるヒバリ=3月29日午後1時51分、笠岡市カブト南町
 澄み渡る春の空にはヒバリがよく似合う。

 笠岡市の笠岡湾干拓地にある「道の駅笠岡ベイファーム」(同市カブト南町)西側の菜の花畑の上空のあちこちから、ヒバリが陽気な歌を響かせる。

 超望遠レンズ越しに見上げると、盛んに首を振って他の鳥を気にしている。そう、この甲高いさえずりは、繁殖期を迎え、縄張りを守るための必死の行動なのだ。

 地上に目を移すと、大地を黄色く染めた菜の花畑ではミツバチが飛び交い、子どもたちが歓声を上げながら無邪気に走り回る。

 うららかな春の情景―。翼を小刻みに羽ばたかせながら、真っすぐ空に舞い上がったヒバリは、やがて見えなくなった。疲れを知らない、その美声が干拓地に高く響いた。

(2024年04月07日 19時14分 更新)

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