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瀬戸内の春 桜色のタイ 笠岡で「浜焼き」始まる

笠岡魚市場で始まった「タイの浜焼き」作り
笠岡魚市場で始まった「タイの浜焼き」作り
 瀬戸内の春の味覚「タイの浜焼き」作りが4日、笠岡魚市場(笠岡市笠岡)で始まった。入学や就職祝いなどの贈答用として人気が高く、シーズンの5月中旬までに約150匹の出荷を見込んでいる。

 笠岡諸島沖で早朝に水揚げされたマダイの中から、桜色で身太りのいい11匹を厳選。同市場の社員が手際よく内臓を取り除き、味を調える食塩水を注入した後、1匹ずつ稲わらに包んで釜で蒸し上げた。

 一昼夜乾燥させて余分な水分を抜き、竹笠(がさ)に包んで出荷する。価格は1匹(1・5キロ)1万5千円。関東や関西を中心に50件ほどの注文が入っているという。

 初日に作業した木山恒宏さん(58)は「この時季のマダイは特に脂が乗っておいしい。贈り物はもちろんだが、少しぜいたくしたいときにも選んでほしい」と話している。

(2024年04月04日 12時22分 更新)

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