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映画『ブルーピリオド』の眞栄田郷敦はいつもと違う!?「愛情がより深い」

映画『ブルーピリオド』公式SNSでライブ配信を行った眞栄田郷敦 (C)ORICON NewS inc.
映画『ブルーピリオド』公式SNSでライブ配信を行った眞栄田郷敦 (C)ORICON NewS inc.
 山口つばさ氏の人気漫画『ブルーピリオド』(講談社「月刊アフタヌーン」連載)が実写映画化される(8月9日公開)。今月2日午後7時に情報解禁され、その3時間後に発表されたメインキャスト4人そろってライブ配信を敢行。そのライブ配信で、いつになく(?)饒舌だったのが主演の眞栄田郷敦。その“異変”について、本人を直撃した。

【動画】映画『ブルーピリオド』特報映像

 発表されたキャストは、主演の眞栄田(矢口八虎役)、共演の高橋文哉(鮎川龍二役)、板垣李光人(高橋世田介役)、桜田ひより(森まる役)の4人。この4人がそろうのは、本作の撮影以来のことで、ライブ配信を行った場所は、撮影にも使用した東京・西新宿のena美術(旧:新宿美術学院)の教室。原作者の山口氏も学んだゆかりの地だ。

 ライブ配信を始めようとしたその時、機材トラブルが発生。まさかの事態に、慌てふためくスタッフに、「こういう時はゆっくり、ゆっくり」と声をかける眞栄田の姿があったことをまず伝えておきたい。

 予定より8分遅れでライブ配信がスタート。オファーを受けた時のことを聞かれた眞栄田は、「作品の存在は知っていたんですが、漫画は読んでいなかったんです。脚本を読ませていただいて、今回はあえて原作を読まずに、脚本から感じたものでやってみようと思いました。僕も高校3年間、音楽で芸大を目指して勉強していたので、すごく縁を感じましたし、気持ち的にもわかるものがありました」と答えていた。

 山口氏から寄せられた「今回発表された4人のキャラクターの中で誰と友達になりたいですか?」という質問には、「4人以外だったら坂本君なんだけどな。八虎の前の席に座っているので、けっこう出ているんです。楽しみにしていてほしい」とレアキャラを挙げ、「世田介みたいな(天才肌の)人がいると燃えますよね。友達になりたいか、というのとは違うけど、いてほしい」と性格が表れるような発言も。

 ライブ配信の締めのあいさつでは「楽しい時間は、今もそうでしたけど、すごく早く感じるし、苦しい時間は長く感じることがあると思いますが、この映画は、八虎が苦しんでいる時は長く感じて、楽しんでいる時は早く感じられて、八虎と一緒に悩んでいるような感覚になれる作品になっていると思います。『好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのって普通のことじゃないでしょうか?』というせりふが原作にあって、映画にもあるんですけど、いま、自分の将来のことを考えている人とか、そういうことを考えなくなってしまった方々にも、改めて自分の“好き”なことは何なのか、自分の人生の幸せは何なのかを考える機会になればいいなと思うし、すでに好きなことがあって、やりたいことがあって、戦っている人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえたらと思います。8月9日公開です。ぜひ劇場でご覧ください」と熱弁をふるった。

 ライブ配信後、昨年撮影していた映画の情報がようやく公表された心境を改めて聞かれ、ほかの3人が答えている間、考え込んでいた眞栄田は「パッと出てこなくて…。今はまだ何も思っていないというか、めちゃくちゃ見てほしい作品なので、解禁されただけでは全然満足できなくて、ちゃんと公開されて多くの人に見てもらえるまで、ドキドキと不安でいっぱいです」と話した。

 これまで記者会見や舞台あいさつに登壇した時の眞栄田には、口数が少ないイメージがあった。あまり自分から話さず、質問に答える時も一言二言で済ましていたような…。今回のライブ配信中に感じた“いつもと違う感じ”を眞栄田にぶつけてみた。

 「だいたいいつもしゃべらない。一言しか言わない」(眞栄田)という自覚はあったようで、「全作品フルでやっていますけど、この作品に対しては愛情がより深い」と“いつもと違う感じ”を本人も認めた。特別な感情を抱いている理由として、「いろいろあると思います。萩原さん(監督の萩原健太郎)とのリベンジマッチという気持ちがお互いにあって、撮影入る前から熱く話し合ったりしていましたし、つくる過程が好きだったし、関わっている人たちも好きだし、出来上がりもすごく好き」と話していた。

 『ブルーピリオド』は、周囲の人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じていた高校生・矢口八虎が、1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘していく物語。実写映画化するにあたり、眞栄田たちは撮影前に半年以上の月日をかけて絵画練習にも励んだ。

 眞栄田は、美術の経験も才能もない素人が天才的な画力を持つライバルたちや、答えのないアートという壁に苦悩しながらも、情熱だけを武器に圧倒的努力で困難を乗り越えていく主人公・八虎を演じ、「正解のない世界で戦う苦しさや迷いみたいなものに共感できましたし、正解がないからこそ自分のカラーを出していく楽しみもあったので、感情的には演じやすかったかもしれないです。撮影も苦じゃなかったですね。スケジュール的に大変な時もありましたけど、楽しくて、楽しくて」と振り返っていた。

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(2024年04月04日 08時00分 更新)

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