山陽新聞デジタル|さんデジ

保育や看護分野 大学生らに奨学金 新見出身・古川さん 財団法人設立

古川國久さん
古川國久さん
 新見市出身で、医療関連の総合企業・シップヘルスケアホールディングス(HD、大阪府吹田市)を創業した古川國久さん(78)が保育、看護、介護、福祉分野のエッセンシャルワーカーを目指す学生を支援する公益財団法人「シップヘルスケア古川教育財団」(新見市長屋)を設立した。岡山県内の4年制大学に在籍する学生限定で奨学金やボランティア活動などの助成金を支給する。1日、奨学生などの募集を始めた。

 古川さんは倉敷商業高を卒業後、医療関係の商社を経て1992年、同社の前身となるシップコーポレーションを設立。病医院のサポートや介護施設の運営といった事業を進める中、「支援を必要としている人に日常的に寄り添い世話をする」職業の重要性を実感。資金面から学生を支えようと同財団を設立した。

 奨学金は返済不要の給付型で月額5万円。期間は2年次から3年間で、24年度は2年次~4年次まで各年次10人ずつ計30人程度を募集。25年度以降は2年次10人程度を新たに募る。

 助成金はエッセンシャルワーカーを目指す学生、大学院生の活動が対象で上限は20万円。年間6件程度を採用する予定。

 応募は同財団ホームページから願書などの必要書類をダウンロードし、5月31日必着で申し込む。奨学金、助成金いずれも選考委員会を経て決定する。

 財団代表理事を務める古川さんは「質の高い医療や福祉サービスを提供できる未来のリーダーを育てていきたい」と話している。

 問い合わせはメールで同財団(contact@furukawa-edfound.or.jp)。

(2024年04月01日 20時09分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ