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棟方志功記念館、歴史に幕 青森、作品は県立美術館へ

 棟方志功記念館で作品を鑑賞する来館者ら=31日午後、青森市
 棟方志功記念館で作品を鑑賞する来館者ら=31日午後、青森市
 裸婦や菩薩の板画で世界的に知られる棟方志功の作品を所有する青森市の棟方志功記念館が31日、来館者減少を理由に閉館し、49年の歴史に幕を下ろした。作品は青森県立美術館に移され、7月から展示される予定。建物は市が体験学習施設としての活用を検討している。

 初めて来館したという青森市の主婦桜田真唯さん(37)は「ねぶたに通ずる色彩の豊かさに郷土愛を感じた。もっと早く来れば良かった」と名残惜しそうに話した。閉館後、小野次郎館長は「作品は全て県民の宝。後世に大事に引き継いでいきたい」とあいさつした。

 運営財団によると、記念館は棟方が死去した1975年に開館し、板画や油絵など約2千点を所蔵する。

(2024年04月01日 00時45分 更新)

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