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大阪市、小林製薬を行政処分へ サプリ摂取後入院100人超に

 小林製薬の通販サイトに掲載された「紅麹コレステヘルプ」に関連する画像
 小林製薬の通販サイトに掲載された「紅麹コレステヘルプ」に関連する画像
 小林製薬の(左から)「紅麹コレステヘルプ」、「ナイシヘルプ+コレステロール」、「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」
 小林製薬の(左から)「紅麹コレステヘルプ」、「ナイシヘルプ+コレステロール」、「ナットウキナーゼさらさら粒GOLD」
 小林製薬(大阪市)が製造した「紅こうじ」のサプリメントを巡る健康被害の問題で、厚生労働省は26日、同社担当者にヒアリングをし、2人目の死亡例が報告されたと明らかにした。サプリ摂取後に入院したのは106人、同社窓口に寄せられた相談件数は約3千件との報告も受けた。大阪市に対し、食品衛生法に基づき製品の廃棄命令などの措置を取るよう求める通知を出した。

 大阪市は27日にも、小林製薬に対して行政処分を出す方針を固めた。廃棄命令や回収命令を検討しているという。

 小林製薬は27日、4月1日に大阪市のホテルで開催を予定していた入社式を取りやめると発表した。新入社員81人が出席し、小林章浩社長の訓示や新入社員による「誓いの言葉」などを計画していた。「紅こうじ」を使用したサプリメントによる健康被害の拡大を受けた対応という。

 小林製薬は別途、今回の問題などについて新入社員に説明する時間を設けるとしている。

 厚労省によると、2人目の死亡例は、小林製薬が公表した1人目と同様に腎疾患とみられるが、詳しい情報はないという。

(2024年03月27日 12時47分 更新)

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