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県内小売店 春物衣料商戦が本格化 シアー素材 スポーツミックス中心

シアー素材のリボン付きブラウス。手首部分にのみアクセントとして取り入れたトップスも提案する=「アースミュージック&エコロジー」イオンモール倉敷店
シアー素材のリボン付きブラウス。手首部分にのみアクセントとして取り入れたトップスも提案する=「アースミュージック&エコロジー」イオンモール倉敷店
「ビッグアメリカンショップ」南店では、キャップやジャージーといったスポーティーなアイテムにスラックスを合わせたコーディネートを推す
「ビッグアメリカンショップ」南店では、キャップやジャージーといったスポーティーなアイテムにスラックスを合わせたコーディネートを推す
 春物衣料の商戦が岡山県内の小売店で本格化している。トレンドは、肌やインナーがうっすらと透けて見える「シアー素材」、スポーティーなアイテムを取り入れたコーディネート「スポーツミックス」など。仕事とプライベートで自在に着回せる品も人気を集める。春先の寒さで出足は鈍かったが、新生活や行楽シーズンを控え、購入する客が徐々に増えている。

 女性向けを扱う「アースミュージック&エコロジー」イオンモール倉敷店(倉敷市水江)では、英語で「透き通った」を意味するシアー素材のブラウスといったトップス(3千~4千円程度)などが好調。生地が軽やかなため、爽やかさや上品さをまとえるという。

 淡いピンクや青色などのパステルカラーが多く「春らしさを演出し、肌を明るく見せる効果もある。華やかな気分で、お出かけを楽しんで」とアピールする。

 「ジャージーやスニーカー、キャップなどを取り入れた『スポーツミックス』が男女ともに話題」と紹介するのは、国内外のカジュアルブランドをそろえる「ビッグアメリカンショップ」南店(岡山市南区西市)。トレンドとして、ジャージーのトップスに、異なるテイストのスラックスといっためりはりのある組み合わせを挙げる。

 ジージャン(1万7600円)などデニム衣料も売れ筋で「1990年代に流行したスポーツ系やストリート系のファッションが再ブレークしている。若者には新鮮で、親世代には懐かしいのが魅力」と同店。

 天満屋岡山店(同市北区表町)や岡山高島屋(同本町)では、男女ともきれいめなジャケットやパンツ、シャツ、ブラウスが人気。女性はコート風のジレ(袖がない上着)も。ビジネスカジュアルが進むとともに、新型コロナウイルス禍が落ち着いて外出機会が増える中、オンでもオフでも着回せる商品が売れている。

 春物衣料は各店とも2月下旬までに売り場を整えたが、気温が低い日が続き、3月に入ってからようやく動き出したという。岡山高島屋は「今年は、コロナ禍だった前年より品ぞろえが豊富。気温が上がれば売り上げも見込める」と期待し、天満屋岡山店は「暖冬で冬物が苦戦した。春物でカバーしたい」と意気込む。

(2024年03月21日 14時58分 更新)

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