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圧力容器底部にある機器が脱落 福島第1原発1号機、画像公開

 東京電力福島第1原発1号機の内部調査で確認された、脱落している「制御棒駆動機構」と塊状の物体=14日(東電提供)
 東京電力福島第1原発1号機の内部調査で確認された、脱落している「制御棒駆動機構」と塊状の物体=14日(東電提供)
 東京電力は18日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器内の調査で撮影した画像を公開した。原子炉圧力容器底部にある「制御棒駆動機構」の一部が脱落し、塊状の物体が付着していることが確認できた。溶け落ちた核燃料(デブリ)などの熱で、圧力容器の底に穴が開いた可能性があるとみている。

 制御棒駆動機構は原子炉の出力を調整する制御棒を圧力容器の下側から出し入れする機器。塊状の物体は一部がつららのような形状で、大きさは不明。東電は「デブリの可能性もあるが、現時点では明確に判断できない」としており、今後評価を進める。

 格納容器内の水がたまっていない範囲にドローンとヘビ型ロボットを投入し、内部を撮影した。

(2024年03月18日 20時51分 更新)

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