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被災松のコカリナ 柔らかい音色 東日本大震災13年 津山で演奏

被災松で作ったコカリナの演奏で被災地に思いをはせたコンサート
被災松で作ったコカリナの演奏で被災地に思いをはせたコンサート
 東日本大震災発生から13年を迎えた11日、被災した松で作った縦笛・コカリナを演奏するコンサートが、津山市内のホテルで開かれた。市民らが柔らかい音色を通して被災地に思いをはせた。

 日本コカリナ協会公認講師の古澤かおるさん(66)=同市=が、妹のたて琴奏者水野みどりさん(63)=同市=と出演。「奇跡の一本松」で知られる岩手県陸前高田市のクロマツなどを材料にしたコカリナを使い、「アメージンググレース」や「上を向いて歩こう」、復興支援ソング「花は咲く」など計11曲を披露した。

 最後は全員で福島県飯舘村の中学生が歌詞を付け加えた唱歌「ふるさと」をコカリナに合わせて合唱した。

 コンサートは古澤さんが協会から楽器を手に入れ、2015年から年数回不定期で開き今回で50回目。古澤さんは「時間がたてば人の記憶は薄れてしまうが、被災地に心を寄せてもらうため、今後も活動していきたい」と話した。

(2024年03月12日 16時29分 更新)

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