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坪田譲治の歴史や魅力 再発見を 岡山で企画展 児童文学40点並ぶ

坪田の原風景がうかがえる企画展
坪田の原風景がうかがえる企画展
 岡山市出身の児童文学作家坪田譲治(1890~1982年)の企画展「坪田譲治 文学が生まれた風土」が、北区二日市町の市立中央図書館2階展示スペースで開かれている。17日まで。

 童話集の初版本や随筆、小説など約40点を展示している。坪田が生まれ育った旧島田村(現北区島田本町)ののどかな田園風景を描いた作品が中心。田んぼ道にイタチが出てくる「かっぱとドンコツ」、小川でフナやドジョウを釣る場面がある「子供の四季」などを並べ、島田村との関連も説明している。

 1958年に坪田が編集者らと生家を訪ねた際に撮影した写真、島田村の成り立ちに関する歴史資料もあり、来館者が見入っている。

 企画を担当する飯島章仁学芸員は「島田村の景色は岡山が生んだ偉大な作家の原風景。展示を通じて郷土の歴史や魅力を再発見してほしい」としている。

 午前10時~午後6時(木曜は午前11時~午後7時)。月曜休館。

(2024年03月06日 16時17分 更新)

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