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岡山市景観まちづくり賞に3施設 優れたデザインや存在感評価

北長瀬未来ふれあい総合公園みはらしプラザ
北長瀬未来ふれあい総合公園みはらしプラザ
岡山大共育共創コモンズ
岡山大共育共創コモンズ
杜の街グレース
杜の街グレース
 優れたデザインの建築物や魅力的な街並みを表彰する「2023年度岡山市景観まちづくり賞」に、同市北区北長瀬表町の「みはらしプラザ」、同津島中の「共育共創コモンズ(OUX)」、同下石井の「杜(もり)の街グレース」の3施設が選ばれた。周囲との調和や存在感などが評価された。

 みはらしプラザは北長瀬未来ふれあい総合公園の管理棟。白やベージュなど落ち着いた色合いを基調に、木材を使って柔らかな雰囲気に仕上げており、親子連れらでにぎわう公園の景色に溶け込んでいる。

 岡山大の教育研究拠点・共育共創コモンズは、世界的な建築家隈研吾氏の監修で、洗練されたデザイン。県内で生産されている新建材CLT(直交集成板)も活用し、大学のシンボルとして存在感を放っている。

 大型複合施設である杜の街グレースは、通り近くに低い建物を配置して開放感を持たせた。高さが異なる木を織り交ぜた植栽で建物との調和を図り、隣接する市役所筋の景観形成に貢献している。

 2月上旬に市役所で表彰式を開催。杜の街グレースを建設した両備ホールディングス(同市北区下石井)の松田敏之社長が代表して「岡山市の未来にふさわしい建築と認められうれしい。受賞を励みにまちづくりに一層貢献したい」と述べた。

 景観まちづくり賞は2019年5月~23年4月に完成した市内の建物が対象。店舗や住宅を対象にした建築物部門に10点の応募があり、建築やデザインの専門家でつくる市景観審議会が昨年9月に審査した。橋や広場が対象の街並み部門は応募がなかった。

 市が1972年度から毎年表彰し、受賞施設は今回を含め319件。

(2024年03月05日 16時10分 更新)

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