山陽新聞デジタル|さんデジ

霧の海難事故 防止呼びかけ 岡山で玉野海保 フェリー乗組員に

中村船長(右)に安全運航を呼びかける玉野海上保安部の職員
中村船長(右)に安全運航を呼びかける玉野海上保安部の職員
 海水温の上昇で霧が発生しやすい春先から梅雨期にかけての海難事故を防ごうと、玉野海上保安部は4日、新岡山港(岡山市中区新築港)でフェリーの乗組員らに安全運航の徹底を呼びかけた。10日まで、管内(岡山県東部)の港に停泊中の船舶に警戒を促す。

 4日は同保安部や中国運輸局岡山運輸支局の職員ら17人が、新岡山港と小豆島を結ぶ旅客フェリー「おりんぴあどりーむせと」(942トン、定員500人)に乗船。見張りの励行やレーダーの適切な使用など注意点を書いたポスターを配り、見張りの配置人数などを確認していた。

 中村勝船長(54)は「事故を未然に防ぐための準備をし、安全にお客さまを届けたい」と話した。

 第6管区海上保安本部(広島市)が毎年実施する「霧海難防止運動」(1~10日)の一環。同本部によると、岡山、広島県などの管内で霧による衝突や座礁といった海難事故は2023年までの10年間に69件あり、うち52件は3~6月に発生している。

(2024年03月04日 21時07分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ