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巨大地震で火災発生時の連携確認 福山、JFE西と東消防署が訓練

合同訓練で一斉放水する自衛消防隊員ら
合同訓練で一斉放水する自衛消防隊員ら
 春の全国火災予防運動(1~7日)に合わせ、JFEスチール西日本製鉄所福山地区(福山市鋼管町)で1日、福山地区消防組合東消防署との合同消防訓練が行われた。同社の自衛消防隊や署員ら約50人が、火災発生時の連携を確認した。

 震度6弱の南海トラフ地震が起き、高圧ガス製造工場の配管から水素ガスが漏れ出火したと想定。作業員が消火器で初期消火に当たり119番した。工場のケーブルに燃え広がる中、駆けつけた署員らが消防車と地上から一斉放水。負傷者の救急搬送、はしご車で高所に取り残された人の救助にも取り組んだ。

 現場指揮を執った河村浩一副署長は「ミスなく迅速に活動できた。危険物を扱う工場では情報共有が重要であり、継続的な訓練で連携を強化したい」と話した。

 東消防署などは12日にも製鉄所構内の焼結工場で、ベルトコンベヤー火災を想定した訓練を行う。

(2024年03月03日 16時24分 更新)

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