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多様な主体が連携した海洋ごみ対策【やまぐち海のSDGsサポーターズ】

2024年03月01日 16時41分 更新
山口県 廃棄物・リサイクル対策課
 山口県では、海洋ごみ対策の一層の推進のため、様々な主体と連携して海洋ごみ対策に取り組む大学、民間団体、企業等に「やまぐち海のSDGsサポーターズ」として活動してもらい、その活動を支援しました。 今年度、梅光学院大学(下関市)、周南公立大学(周南市)、周南観光コンベンション協会(周南市)、海辺の会(周防大島町)の4つの団体が、山口県を囲む3方の海を舞台に、地元の市町や企業等とも連携しながら、海洋ごみ対策に取り組みました。


■「やまぐち海のSDGsサポーターズ」の取組
※これまでの活動は、特設HPでもご覧いただけます。
 URL:https://yamaguchi-eco.jp/sdgs_supporter/

梅光学院大学(下関市)


サポーターズ:
 (株)海耕舎/コバルトブルー下関ライフセービングクラブ/ABUキャンプフィールド
事業名称:
 HIP HOP を通したエシカルツーリズムの促進
活動概要:
 梅光学院大学では、「HIP HOPを通した社会貢献」をテーマに、サービス・ラーニングを学ぶゼミ生が、下関市角島や阿武町での海岸清掃を通して、海洋ごみの問題を実感するとともに、現地でのキャンプ体験や観光資源を体感することで、海洋ごみ問題を考え、観光を促進するラップPR動画を作成し、観光誘致・海洋ごみ対策に繋がるクラウドファンディングを展開しました。
 クラウドファンディングでは、「山口の魅力あるきれいな海にもっとたくさんの人が訪れてほしい!!」との思いで、サポーターズ企業との協働のもと、現地の観光資源を楽しめるリターンを用意するとともに、支援金の一部を角島・阿武町の小中学生などを対象とした海岸清掃イベント等に活用することとしており、「山口県への観光」が「海洋ごみ対策」に繋がる仕組みづくりに取り組みました。













       梅光学院大学の皆さん                  阿武町での清掃活動














      下関市角島での清掃活動 事業スキーム


周南公立大学(周南市)


サポーターズ:
 武田薬品工業株式会社光工場
事業名称:
 海洋ごみ対策を通した人材育成
活動概要:
 周南公立大学の地域ゼミ(担当:江崎和希教授)では、学生が地域の企業と連携した活動を通して海洋ごみ問題への理解や重要性を学び、海洋ごみ対策に繋がる取組を実践することで、「SDGsの目標達成に貢献する人材の育成」を目的として活動しました。
 具体的には、プラスチックごみ削減などのCSR活動に取り組む武田薬品工業株式会社光工場と連携して、海岸清掃イベントや地域の中学校での環境学習、プラスチックごみをアップサイクルするワークショップなどの海洋ごみ削減活動をゼミ生が中心となって企画・運営しました。
 活動を通して、学生の海洋ごみ問題に対する理解や関心が深まるとともに、イベントや環境学習会の開催により、多くの方に海洋ごみ問題の啓発やプラスチックごみ削減の取組を呼び掛けることができました。














周南公立大学と武田薬品工業株式会社光工場の皆さん      アップサイクル体験コーナー












   ペットボトルキャップなどを「カラビナ」や「コマ」にアップサイクル


周南観光コンベンション協会(周南市)


サポーターズ:
 周南市/中特グループ/公益社団法人周南青年会議所
事業名称:
 徳山下松港クリーンプロジェクト
活動概要:
 周南観光コンベンション協会では、海洋ごみ問題の普及啓発や清掃などの実践活動を通して、徳山下松港の環境美化や魅力を実感してもらうため、港と市街地が隣接する周南市の魅力を発信するイベント「周南みなとまつり ミナトのミーツ」において、「徳山下松港クリーン大作戦!!」を開催しました。
 イベントでは、サポーターズと連携し、清掃活動の他、海岸漂着物で作るクラフトアート体験、海洋ごみ問題を考える塗り絵コーナーなどを開設し、多くの来場者に、海洋ごみ削減の普及啓発を実施するとともに、徳山下松港の環境美化や魅力を発信することができました。














周南観光コンベンション協会とサポーターズの皆さん     徳山下松港クリーン大作戦!!














   海岸漂着物で作るクラフトアート体験 塗り絵コーナー

海辺の会(周防大島町)


サポーターズ:
 屋代島さとうみネットワーク/ストック/うかしま市場/日本製紙(株)/周防大島高校/周防大島町
事業名称:
 海のエコボックスプロジェクト
活動概要:
 海辺の会では、海岸に漂着するプラスチックごみを削減するため、サポーターズ企業との協働のもと、実証試験を経て、周防大島町のふるさと納税返礼品に使用される梱包資材を発泡スチロール製から環境に配慮した資材である防水段ボール「海のエコボックス」に切り替えることで、使い捨てプラスチック製品を削減できる素材の普及を図る取組を展開しました。
 また、本取組を応援するマスコットキャラクター「プラキチ」や地元の周防大島高校の生徒が作成した啓発リーフレットを活用し、「海ごみゼロ宣言の町 周防大島町」を全国にPRするとともに、海岸清掃や普及啓発イベント等により、多くの方に海洋ごみ問題の啓発やプラスチックごみ削減の呼び掛けなどに取り組みました。














    海辺の会とサポーターズの皆さん 周防大島高校の生徒の皆さん














   海のエコボックスと啓発リーフレット     ビーチクリーンの様子


本年度の活動を終えて(主催者より)


 大学や民間団体などが、地元企業などとも連携して、「やまぐち海のSDGsサポーターズ」として一致団結して活動に取り組むことにより、活動の範囲が全国に拡大するなど、より広範囲かつ大きな取組へと発展することができました。
 また、サポーターズとして、学生などが中心となって海洋ごみ対策に取り組むことで、「SDGsや環境に興味を持つことができた」など、海洋ごみ問題に対する理解や意識にも変化があり、今回の活動の意義と可能性を感じました。
 今回の各サポーターズの取組が、今後さらに大きな輪となって発展していき、多くの人が海洋ごみ問題をジブンゴトとして捉え、自分で考えて実践していくことに繋がることを期待しています。
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