山陽新聞デジタル|さんデジ

真備地区でタケノコ出荷スタート 鈍い出足ながら品質まずまず

タケノコの形をチェックする組合員
タケノコの形をチェックする組合員
 岡山県内最大のタケノコ産地・倉敷市真備町地区で1日、今シーズンの出荷が始まった。昨夏の記録的な猛暑と少雨で、例年になく鈍い出足となったものの、品質はまずまずという。

 JA晴れの国岡山の選果場(同市真備町有井)には、3人が今朝収穫したばかりのタケノコを持ち込んだ。真備筍(たけのこ)生産組合の幹部らが重さや形をチェックし箱に収めた。

 真備町地区のタケノコは例年2月後半に初出荷される。今シーズンも2月26日の予定だったが、十分な量が確保できず、この日に延期された。出荷量は約2キロと、近年では豊作基調だった昨年(約45キロ)を大幅に下回った。タケノコは夏に親竹の地下茎の節目に芽ができ、翌春に暖かくなると成長する。組合は、猛暑と少雨で地下茎や芽が十分に育っていないのが原因とみている。

 蛭田純司組合長(74)は「初出荷にこぎ着けられ、ひとまずホッとしている。色も香りも良く品質は良好だが、今シーズンは例年並みの出荷量は望めないだろう」と話した。

 真備町地区のタケノコは保水性の高い粘土質の土壌で育つため、水分を含んで柔らかく、えぐみが少ないとされる。組合では約120戸が約30ヘクタールで栽培しており、岡山市場を中心に5月上旬まで出荷する予定。

(2024年03月01日 17時11分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ