２月定例岡山市議会は１９日開会した。３８５５億７５００万円の２０２４年度一般会計当初予算案など８２議案を一括上程し、大森雅夫市長が提案理由を説明した。

　大森市長は昨年９月にグランドオープンした岡山芸術創造劇場ハレノワ（同市北区表町）周辺で人の動きが増えたとして「まち全体の魅力と活力の向上につなげるためのプロジェクトを展開する」と強調。３月末に芝生化が完了する下石井公園（同幸町）、１車線化で歩行者空間を広げたハレまち通り（旧県庁通り）などで官民連携のにぎわいづくりに取り組むとした。

　最重要課題の一つとなっている放課後児童クラブ（学童保育）の待機児童問題にも言及。２５年度での解消に向け、受け入れ施設の整備やスタッフの確保などハード、ソフト両面から対策を進める考えを改めて示し「保護者が安心して働ける環境を整えるため、あらゆる手段を尽くす」とした。

　低所得世帯に１０万円を給付する事業を含めた２１億円の２３年度一般会計補正予算案など２議案を原案通り可決した。会期は３月１８日までの２９日間で、２０～２５日は休会し、２６日から代表質問に入る。