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真庭・美甘の住民2団体を表彰 地域再生大賞 中四国ブロック賞

松田社長から中国・四国ブロック賞の表彰状を受け取る稲田さん(左)
松田社長から中国・四国ブロック賞の表彰状を受け取る稲田さん(左)
 山陽新聞社など地方新聞47紙とNHK、共同通信社が地域活性化の取り組みを応援する「第14回地域再生大賞」で、空き家の再生と移住者、高齢者の生活支援に尽力して中国・四国ブロック賞に輝いた真庭市美甘地域の住民2団体「グランパ美甘」と「くらしサポート黒田」の表彰式が16日、山陽新聞社(岡山市北区柳町)で行われた。

 グランパ美甘は2016年から再生可能な空き家を抽出して家主から管理を請け負い、これまで9件(14人)の移住者の入居に結びつけた。17年始動のくらしサポート黒田は高齢者の買い物や通院をワゴン車などで送迎。両団体とも密に連携し、住民同士で支え合う共助の輪を広げている。

 式には両団体の代表を務める稲田文夫さん(72)が出席。松田正己社長が表彰状と記念盾、副賞10万円の目録を手渡し「人口減少の歯止めとなる空き家対策と移住者の受け入れに民間の力で取り組むのは全国の先進モデル」とたたえた。稲田さんは「高齢者とその周りの人間関係を築くことが一番大切と実感している。これからも頑張って続けたい」と述べた。

 大賞(副賞100万円)には廃線の危機にあった地方鉄道の存続に向け、住民主導で沿線の魅力アップに努めた「貴志川線の未来を“つくる”会」(和歌山市)が選ばれ、15日に東京で表彰式が開かれた。

(2024年02月16日 15時26分 更新)

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