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岡山県産デニム使用「袴パンツ」 VAST開発 和の魅力や技術PR

岡山県産デニムを使った「袴パンツ」
岡山県産デニムを使った「袴パンツ」
岡山県産デニムを使った「袴パンツ」
岡山県産デニムを使った「袴パンツ」
 学生服リユースや古着販売などのVAST(バスト、岡山市東区水門町)は、岡山県産デニムを使った袴(はかま)のようなズボン「袴パンツ」を開発した。和服の要素を取り入れたデザインで、倉敷市内の縫製業者に仕立ててもらい、日本文化や職人技術をアピールする。

 袴に見立て、ウエストから裾まで膨らみを持たせたワイドパンツ。丈の長い前掛けが腰部分でつながっており、巻き方によりコーディネートをアレンジできる。織物メーカーのショーワ(同市児島稗田町)が生産するデニムを使い、縫製は衣料品製造販売のアイムス(同市玉島乙島)が手がける。備前焼の前ボタンも付属し、購入時に縫われている通常の黒い樹脂製ボタンから好みで変えられる。

 価格は3万4千円。青と黒の2色展開で、男女兼用S~Lの3サイズを用意する。5月ごろに直営店「るーぷ」(岡山市東区西大寺中)とアイムスの店舗「EDGE OF LINE(エッジオブライン)」(倉敷市児島味野)などで発売予定。クラウドファンディングサイト「マクアケ」では3月30日まで予約販売している。

 和服を着る機会や国内の縫製職人が減っていることから、それぞれの価値を改めて発信し、文化や技術を大切に継承していこうと企画した。VASTの宇野広大社長は「日常生活で身に着け、和服の良さを体感してほしい。岡山の縫製技術やデニムの魅力を広く伝えたい」としている。

 宇野社長は古着に興味があり、環太平洋大在学中の2021年に西大寺地区の五福通りに学生服リユースを主体とした「るーぷ」をオープン。22年に起業家育成塾「岡山イノベーションスクール」(中国銀行、サンマルク財団、山陽新聞社主催)を受講し、同年10月、VASTを立ち上げた。

(2024年02月15日 16時02分 更新)

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