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被災地へ広域物資輸送の流れ確認 岡山県など演習、トラフ地震想定

トラックに毛布を積み込む鴻池運輸の運転手=岡山県防災航空物資センター
トラックに毛布を積み込む鴻池運輸の運転手=岡山県防災航空物資センター
 南海トラフ巨大地震を想定した国の広域物資輸送の実動演習が14日、岡山県などであり、県や運送業者などの約30人が官民で連携し被災地に効率的に物資を届けるための流れを確認した。

 11日に地震が発生、被害のなかった岡山、鳥取両県が毛布計400枚を広島県・大崎上島の避難所に届ける―と想定。災害時に鳥取県の物資が集まる鴻池運輸真庭配送センター(真庭市中原)で同県分の毛布を積み、岡山県防災航空物資センター(岡山市北区日応寺)と広島県の物資センターを経由、同島へ輸送した。

 岡山県防災航空物資センターでは、同社の運転手が手際よく岡山県分の毛布をトラックに積み込み、県職員と国のシステムを活用して、路面の液状化など危険箇所を把握し、安全なルートを確認して広島県に向かった。

 岡山県危機管理課の倉本雅清副課長は「能登半島地震の被災地支援でも実際に行われているが、大規模災害では自治体間や官民での連携が不可欠。日頃から顔の見える関係を築きたい」と話した。

(2024年02月14日 16時11分 更新)

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