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ファジ 今季目指すは平均1万人 25日開幕戦はマフラーで後押しを

開幕戦で先着1万人に配布するタオルマフラー。首に巻いたり、選手入場時に掲げたりして観戦を楽しもう
開幕戦で先着1万人に配布するタオルマフラー。首に巻いたり、選手入場時に掲げたりして観戦を楽しもう

 今季は集客も「チャレンジ1」―。サッカーJ2ファジアーノ岡山は25日、ホーム・シティライトスタジアム(岡山市北区いずみ町)で栃木との今季開幕戦に臨む。J1昇格へ実力十分な新戦力を加えたチームの初戦に、サポーターらの期待は高まるばかりだ。チケット販売は好調で、クラブは「ホーム平均入場者1万人」の目標に向け、開幕戦は完売を目指している。チームの集客担当者に今季の戦略を聞いた。


2年連続のホーム開幕戦完売へ


 昨季のホーム平均入場者は8495人。7試合で1万人以上が観戦し、うち2試合は完売を達成した。新型コロナウイルス禍前の水準に回復した形だ。集客の責任者を務める大森仁嗣部長は「昨季のプレゼントやキャンペーンの効果も検証した上で、平均入場者数1万人を目指す『チャレンジ1』に再び取り組むシーズンになる」と意気込む。

 最初のステップとして、2年連続ホーム開幕戦の完売を目指す。来場者特典として先着1万人にオリジナルマフラー(縦22センチ、横150センチ)を用意した。厚手の生地にはエンブレムやチャレンジ1のロゴをデザイン。防寒だけでなく、スタジアム観戦の醍醐味でもあるチャンスシーンで一斉に回すこともできるグッズにした。

 試合前は、書道パフォーマンスやカラーガードの演技などでも開幕ムードも高める。13人の新戦力を含めて誰がスタメンになるか注目の一戦だけに、前売りのチケット販売は好調だという。

1万人でうねり生み出したい 


 ただ、開幕戦以外は完売にこだわらないという。これには昨季の反省がある。大森部長は「プレゼントなどを実施した日はおおむね1万人以上が訪れたが、その直前のホーム戦は平均より下がる傾向があった」とし、「今季は何度も試合を見に来たくなる戦略で挑みたい」と話す。



 試合結果と連動する企画は初の試み。勝利した全試合で、試合ごとに活躍した選手をデザインしたTシャツとキーホルダーを売り出す。シティライトスタジアムの物販コーナーでは、勝利した試合後に2千円以上のグッズを購入すると、オリジナルグッズのプレゼントも始める。

 このほか、選手のシールを毎試合販売。コレクションできる「雉(きじ)印帳」と銘打った台紙も製作した。ゴールデンウイークには子ども向けのプレゼント企画、毎年人気のユニホームシャツ配布は以前よりも早い時期に実施し、スタジアムに来るきっかけづくりに力を入れる。
完売した昨季のホーム開幕戦。スタンドは真っ赤に染まった=2023年2月26日、シティライトスタジアム
完売した昨季のホーム開幕戦。スタンドは真っ赤に染まった=2023年2月26日、シティライトスタジアム

 狙うのは2016年に生まれたうねりだ。同年7~9月はホーム戦6試合連続で1万人以上がスタンドを埋め、チーム初のプレーオフ進出の原動力にもなった。大森部長は「今年も夏以降に同じような状況を生み出せるように、『初観戦したい』『もう一度行ってみたい』と思ってもらえる流れをつくりたい」と力を込める。そして「開幕戦は満員のスタジアムで、クラブ・サポーターが一緒になって選手たちを鼓舞しましょう」と呼びかける。

 開幕戦は午後1時キックオフ。オンライン販売のJチケ前売り券はバック自由席大人2千円、中高生1200円、A自由席大人2400円、中高生1400円など。小学生は、A自由席とバック自由席で無料観戦できる「夢チケ」(要事前申し込み)が利用できる。残席など詳しくは、ファジアーノのホームページ(https://www.fagiano-okayama.com/)。

【プレーバック】ホーム開幕戦1万人超えは6試合 15年分の写真も一挙公開
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(2024年02月14日 09時19分 更新)

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