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奈義町民と外国人の交流拠点整備 元協力隊井本さん CFで費用募る

井本さんが町民と外国人の交流拠点として整備している空き家
井本さんが町民と外国人の交流拠点として整備している空き家
 岡山県奈義町の元地域おこし協力隊員井本亜希さん(39)=同町=が、町内の空き家を活用して町民と外国人の交流拠点を整備している。交流促進のため、異文化理解を深める場所を提供するのが狙いで、5月中の完成を目指して整備費をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 拠点は、広岡地区にある昭和期の木造平屋に整備する。室内にプロジェクターや本棚を置いて町内外から外国人を招いたり、料理やワークショップといったイベントを開いたりする。海外とのオンライン交流会にも使う予定。外国人らが滞在できる部屋も用意する。

 建物の一部は改装済み。1月下旬に東南アジアの食品などを扱う店をオープンしており、収益は拠点の運営費に充てるという。

 井本さんは赤磐市出身で、中学校の英語教諭や中国で日本語学校講師をした後、2020年9月から昨年8月末まで協力隊員として活動。町内で暮らす外国人が増える中、国際交流を活発にしようとイベントなどを開催してきたが、継続的な支援を進めるために拠点整備を決めた。

 井本さんは「外国人との交流に踏み出せないでいる人が気軽に集える場所にしたい。孤独を感じやすい外国人にとっても大切な拠点になれば」と話す。

 CFは山陽新聞社や中国銀行などが運営する「晴れ!フレ!岡山」を活用。100万円を目標に3月22日まで募り、支援額に応じて販売している食品の割引や整備後に計画するフランス語教室の参加チケットを贈る。詳細は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/135477)。

(2024年02月11日 17時23分 更新)

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