山陽新聞社は「読者の写真コンテスト２０２３年」の最優秀作品に岡山県里庄町、柳田愛子さん（７３）の「ドリームフラワー」を選んだ。

　水滴一つ一つに映る一輪の花をマクロレンズで巧みに捉えた。花の上に置いたコップに熱湯を注いでラップでふたをし、付着した水滴の大きさを変えながら上から撮影し、幻想的な雰囲気を生み出した。

　初の年間最優秀賞に「水滴と花から広がる夢の世界を表現した。身近にある物を使い、色彩豊かな作品ができた」と手応えを話す。

　２００１年に長男から一眼レフカメラを贈られたのをきっかけに写真を始めた。読者の写真コンテストへは１２年から毎回投稿しており、笠岡湾干拓地（笠岡市）に咲くコスモスを題材にした１７年の「楚々（そそ）と咲く」以来、２度目の一席となった。

　撮影はライフワークといい、「受賞を励みに今後もこつこつと作品づくりに取り組みたい」と笑顔を見せる。

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　柳田さんには山陽新聞社から記念品と賞金が贈られる。