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【岡山大学】岡山大学生による製品のCO2排出量可視化チャレンジ成果報告会を開催

2024年02月10日 16時02分 更新
国立大学法人岡山大学

2024(令和6)年 2月 10日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/




◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は2024年2月7日、岡山県商工会連合会との連携・協力協定に係る取り組みの一環として今年度実施した、企業のCO2排出量可視化を目的としたワークショップの成果報告会を本学津島キャンパスの共育共創コモンズ(OUX)で開催しました。

 カーボンニュートラルを実現するためには、サプライチェーン全体での温室効果ガスの排出削減を進めていくことが重要であり、その前段階となる個々の企業が温室効果ガス排出量を可視化する「カーボンフットプリント(CFP)」が注目されています。

 本取り組みでは、管理会計・原価計算を専門とする学術研究院社会文化科学学域(経済)の天王寺谷達将准教授の研究室に所属する学生が、商工会会員である株式会社ホリグチ(倉敷市真備町)が製造する4種類の製品について、経済産業省・環境省が昨年5月に発表したガイドラインに基づいたカーボンフットプリントの算定に挑戦しました。

 報告会には県内の中小企業や金融機関等の支援機関から約50人が参加。学生たちから4種類の製品のCFP算定結果についての説明や、CFPを世の中に広めるための方策等についてのプレゼンの後、参加者を交えてCFPの算定方法や普及方法について活発な議論を交わしました。学生たちは、今回のチャレンジについて「CFP算定の過程は管理会計・原価計算と通じる部分が多く、学んだことがこういった領域にも活かせることがわかって良かった。この経験を後輩にも伝えていきたい」と話しました。

 また、参加した同社の堀口真伍社長は「本当に貴重な経験をさせてもらった。CFP算定のためのデータを集める過程で、どの原料、工程で多くCO2が発生しているのかを深く理解することができた。今回の経験を生かし、少しでも脱炭素経営に近づけるよう再エネの導入や調達方法・廃棄方法の見直し等に取り組んでいきたい」と話しました。

 天王寺谷研究室では、今回の経験を生かして来年度も岡山県商工会連合会との連携により、県内の中小企業とともに同様のワークショップを実施する予定です。今後も天王寺谷研究室と地域中核・特色ある研究大学である岡山大学の絶え間ない挑戦と変化にご期待ください。

 なお、岡山大学はこのような大学の知と技を活用した、産業界・経済界のみなさまの課題解決を推進しています。ご相談がございましたら、お気軽に下記問い合わせ先までご連絡ください。


※カーボンフットプリントとは、製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出されるGHGの排出量をCO2排出量に換算し、製品に表示された数値もしくはそれを表示する仕組みのこと。
 出典:カーボンフットプリント ガイドライン(経済産業省、環境省)
    https://www.meti.go.jp/shingikai/energy_environment/carbon_footprint/pdf/20230526_3_1.pdf

※岡山県商工会連合会
 県内20の商工会を会員とし、各商工会の指導、商工業に関する情報収集・調査研究、経済団体との連絡・連携などを担う。商工会は、小規模事業者等を対象とした経営支援事業を行うとともに、文化事業なども実施し、地域振興に関して大きな役割を果たしている。2021年5月に、地域の発展とSDGs の達成へ貢献することを目指して、岡山大学と連携・協力に関する協定を締結。
 https://www.okasci.or.jp/

※株式会社ホリグチ
 倉敷市真備町に本社を置き、オフィス家具や建築家具等の木工製造業を営む企業。オフィスデスクの天板メーカーとして全国のオフィス家具メーカーとの取引を行いながら、岡山県産のヒノキ材を使ったこだわりの家具づくりも手掛ける。
 https://kk-horiguchi.com/


本企画の背景、趣旨について説明する本学産学連携課の舩倉隆央主査

チャレンジ成果を報告する天王寺谷研究室の学生

感想を述べる株式会社ホリグチの堀口社長、一柳樹志氏

成果報告内容等についての意見交換の様子


◆参 考
・岡山大学学生が企業と製品のCO2排出量可視化にチャレンジする取り組みを開始
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001566.000072793.html
・CO2排出量の可視化を目指して学生たちが工場を見学しました
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id12437.html



会場となった岡山大学共育共創コモンズ(岡山大学津島キャンパス)

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 研究協力部 産学連携課(担当:主査 舩倉隆央)
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-7151
 FAX:086-251-8467
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id12835.html

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学統合報告書2023:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001926.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2024年2月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001972.000072793.html

 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html



国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html


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