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使い古した針 感謝込め供養 岡山・徳与寺で和裁関係者ら

針をこんにゃくなどに刺して感謝する参拝者
針をこんにゃくなどに刺して感謝する参拝者
 和裁関係者らが使い古した針に感謝し、裁縫の技術向上を願う「針供養」が8日、岡山市中区徳吉町の徳与寺で行われた。

 祭壇を設けた針塚前で宮里彰浩住職(48)が読経。参拝者は、折れたり曲がったりした縫い針、まち針を祭壇のこんにゃくや豆腐に刺して焼香し、手を合わせた。

 講師を務める和裁教室の生徒たちと訪れた縫製業の男性(49)=赤磐市=は「自分を律する気持ちになれた。仕事を続けられることにも感謝し、精進したい」と話した。

 徳与寺が祭る「淡嶋(あわしま)大明神」は女性の守り神として信仰を集め、針仕事などにも霊験があるとされる。針供養は、日本和裁士会岡山県支部が1977年2月8日に針塚を建立して以来、毎年行われている。

(2024年02月08日 11時50分 更新)

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