岡山県は１日、世界ボクシング協会（ＷＢＡ）フライ級タイトルマッチ（１月２３日・大阪市）に勝利し、県内のジム所属選手として初の世界王者に輝いたユーリ阿久井政悟選手（２８）＝倉敷市出身、倉敷守安ジム＝に県スポーツ特別顕賞を贈ると発表した。５日に県庁で授与式を行う。

　阿久井選手は２２戦無敗の王者アルテム・ダラキアン選手（ウクライナ）に対して序盤から主導権を握り、３―０の判定勝ちを収めた。マッチメークや練習環境といった地方ジムのハンディを乗り越え、世界戦初挑戦で王座を奪取したことが評価された。

　伊原木隆太知事は１日の記者会見で「終始前に出て戦う姿が県内のアスリートはもちろん、県民に大きな感動と希望を与えた」と述べた。

　県スポーツ特別顕賞は２００７年に創設。国際大会で好成績を収めるなどした県ゆかりの選手らを対象としており、受賞者は阿久井選手を含めて４０人（延べ５８人）となる。