山陽新聞デジタル|さんデジ

高木聖鶴生誕100年後期展開幕 総社、奥深さ伝える親子の書

高木聖鶴氏や聖雨氏の作品を鑑賞する来場者
高木聖鶴氏や聖雨氏の作品を鑑賞する来場者
 総社市名誉市民で文化勲章受章のかな書家高木聖鶴氏(1923~2017年)の作品を紹介する生誕100周年展の後期展が27日、同市上林の総社吉備路文化館で始まった。長男の漢字書家聖雨氏(74)の作品とともに並べ、来場者が親子の共演を堪能している。3月10日まで。

 市が所蔵する2人の書など計33点を展示。俳人富沢赤黄男の句をしたためた聖鶴氏の大作「幻の」は、流れるような筆遣いや墨のにじみで幻想的な句の世界を表現。聖雨氏の「躍如」は黒いアクリル絵の具を使った力感みなぎる線が目を引く。

 会場を訪れた男性(75)と妻(74)=同市=は「親子でも筆遣いや濃淡が全く違う。書の奥深さを感じますね」と話していた。

 午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。入場無料。月曜休館。2月11日、3月10日は午後1時半から、学芸員によるギャラリートークがある。

(2024年01月27日 17時22分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ