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子の成長祈願 備中神楽と能披露へ 福山の荒神社、28日例祭

 名所旧跡が点在する福山市神辺町の荒神社で28日、6年に1度の例祭が開かれる。子どもの健やかな成長を祈願し、備中地方の伝統芸能・備中神楽(国重要無形民俗文化財)と地元の喜多流大島能楽堂(同市光南町)による能が共演する。

 片山荒神社(同市神辺町川南)では、備中神楽・北山社(井原市)が午前9時から神楽を奉納。すぐそばの片山集会所に移り、同10時~午後4時、てんぐをイメージした面を着けて扇子や剣を振る猿田彦命の舞や、大蛇が激しく動き回る演目などを演じる。

 能は、早田荒神社(福山市神辺町川南)で祈祷(とう)後、近くの早王会館で午後1時~2時に上演。喜多流能楽師・大島衣恵さんらが太鼓のはやしとともに、新春を祝う舞や謡を披露する。

 両神社とも地元住民や氏子らが企画。片山の祭典委員長を務める石塚保範さん(72)は「神辺には荒神社が多く、行事が盛ん。貴重な機会を地域内外の人に楽しんでもらいたい」と話す。

(2024年01月26日 12時26分 更新)

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