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GK練習動画 SNSで注目集める 環太平洋大サッカー部 清水コーチ

部員とともに動画を撮影する清水さん(右から2人目)
部員とともに動画を撮影する清水さん(右から2人目)
 SNS(交流サイト)で注目を集める「GK界のインフルエンサー」がいる。環太平洋大サッカー部コーチの清水健太さん(44)=赤磐市。ゴールキーパーのトレーニングを分かりやすく解説した動画が人気を呼び、フォロワー数は40万人を超える。

 「ケンタGKコーチ」のアカウント名で動画投稿アプリ・TikTok(ティックトック)に約800本を公開している。手に持ったボールを落として地面に着く前に蹴る「パントキック」のコツは再生回数700万回を突破。「(蹴る瞬間は)体をしっかり寝かして」と動きを丁寧に説明し、高評価を得ている。

 投稿を思い立ったのは現役時代の経験からだ。美作第一小から社会人までGKでプレーする間、専門のコーチからは一度も指導を受けられなかった。高校までの部活動でGKコーチのいる学校は少なく、「我流には限界がある。チームの垣根を越え、キーパー全体のレベルアップに貢献したい」。2019年4月からほぼ毎日、部員の協力で約1分の動画をアップしている。

 PKの止め方を部員と考察したり、リードしている場面のボールの取り方など“GKあるある”を演じたりと種類は多岐にわたる。ユーモアあふれる雰囲気に引かれて入部する学生も少なくなく、約250人の部員のうち、GKは40人と国内の大学では屈指の陣容だ。

 JリーグがTikTokと連携して昨年5月に開いたコンテストでは、再生回数などの上位5人に贈られる「優秀投稿賞」を受賞した。清水さんは「今後もさまざまなSNSを使ってGKの魅力を発信し、1番人気のポジションにしたい」と意気込んでいる。

(2024年01月24日 21時06分 更新)

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