山陽新聞デジタル|さんデジ

被災の石川・七尾に募金で恩返し 瀬戸内の図書館支援団体が活動

移動図書館車の前で募金を呼びかけるせとうち・もみわフレンズメンバーら
移動図書館車の前で募金を呼びかけるせとうち・もみわフレンズメンバーら
 今度は私たちがお返しする番―。瀬戸内市の3図書館の活動をサポートする市民グループ「せとうち・もみわフレンズ」は、能登半島地震の被災地の一つ石川県七尾市を支援しようと募金活動を始めた。七尾市から移動図書館車がプレゼントされ、子どもたちの本に親しむ機会を増やしてくれた。1月末まで街頭や募金箱で支援を呼びかける。

 移動図書館車「せとうちまーる号」は、瀬戸内市内図書館の拠点となる市民図書館(同市邑久町尾張)開館前の2012年6月から運行。嶋田学初代館長が車両を探していたところ、七尾市が車両交換の時期だと知り連絡すると、無償譲渡の快諾を得たという。現在は約2千冊を載せ、毎月1回、市内の幼稚園、保育園、こども園を巡回する。嶋田さんは「幼少期から本を楽しむという文化の醸成に一役買ってくれている」と話し、子どもたちにも好評だ。

 募金活動は20日に市民図書館前で始まり、フレンズメンバーや市内の中高生ら約30人が参加。まーる号の前で募金を呼びかけると、利用者が次々と浄財を投じた。フレンズの大河原恭子会長は「まーる号にお世話になった感謝の気持ちを、少しでも七尾市に伝えたい」と話している。

 募金は27、28日の午前11時から食品卸・大町(瀬戸内市長船町東須恵)で実施。市民図書館には募金箱も設置しており、集まったお金は瀬戸内市を通して、七尾市に届ける。

(2024年01月24日 17時13分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ