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「里ちゃん」着ぐるみ一新へ 里庄町、“疲労”著しく資金CF

リニューアルする「里ちゃん」の着ぐるみ。顔の黒ずみなど傷みが目立つ
リニューアルする「里ちゃん」の着ぐるみ。顔の黒ずみなど傷みが目立つ
 岡山県里庄町は、町イメージキャラクター「里ちゃん」の着ぐるみをリニューアルする。製作から20年以上たち、一部が破損するなど“疲労”が著しいため。町出身のシンガー・ソングライター藤井風さんのファンらにも人気が高く、さらに町を応援する機運を高めてもらおうと事業費をクラウドファンディング(CF)で募っている。

 里ちゃんは町木・ツバキの妖精として町制50周年の2000年に誕生し、着ぐるみも披露された。町内外のイベントに年10回程度出動しているが、目や口の一部がはがれ、顔が黒ずむなど傷みが目立つため、町企画商工課は「リフレッシュのため“一時休養”を勧めた」とする。

 2体のうち1体を更新し、かぶり物から空気で膨らませるタイプに替える。重さ約8キロある上半身(高さ1・4メートル、幅1・5メートル)を中心に軽量化し、持ち運びも手軽になるため難しかった県外出張も可能になる。

 里ちゃんを使ったグッズも、新作のトートバッグやマグネットをはじめマスキングテープ、ポロシャツなど13種類がある。藤井さんやミュージシャンの兄・空さんのファンらが地元ゆかりの地を巡った記念に購入するケースも多い。昨年4~12月の売り上げは約393万円と、3年前の同時期(約1万3千円)から飛躍的に増えている。

 CFは「ふるなびクラウドファンディング」で、300万円を目標に3月まで募集中。返礼品は設定していない。同課は「さらなる里庄の知名度アップにつなげたい」としている。

(2024年01月18日 21時11分 更新)

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