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閉校の教室 絵画制作の場に活用 笠岡・旧今井小 市民活動を後押し

旧今井小の音楽室を活用し、市民の創作の場に生まれ変わったアトリエ
旧今井小の音楽室を活用し、市民の創作の場に生まれ変わったアトリエ
 2023年3月に閉校した笠岡市今立の旧今井小の教室が、市民が絵画制作に取り組むアトリエとして活用されている。市民の創造的な活動を後押しし、芸術により親しんでもらおうと、市立竹喬美術館(同市六番町)と市教委が企画した。

 笠岡小(同市笠岡)と統合されて閉校した同小の3階にあった音楽室を使って同11月に開設。水彩画や油絵、版画制作などに自由に使ってもらう。利用は、事前に登録した小学5年生以上の市民が対象で午前9時~午後9時まで時間制限なく使える。料金は当面無料で絵の具や画用紙などの画材は持参する。

 月に1度、金沢美術工芸大名誉教授で芸術家の真鍋淳朗さんと、漫画家の南一平さん=ともに同市在住=をそれぞれ講師として招いており、アドバイスも受けられる。2人や同美術館員によるワークショップも開催する。

 無線LAN・Wi―Fi(ワイファイ)を備え、パソコンやタブレット端末を使っての創作も可能。美術関連の本もあり、自由に閲覧できる。

 同美術館の高橋文子館長は「制作した作品をアトリエに展示することもできる。利用者同士で交流もしながら、アートの楽しさを追求してほしい」と話す。

(2024年01月08日 16時44分 更新)

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