山陽新聞デジタル|さんデジ

年女・花房紗也香さん(35)=画家 岡山県奈義町

奈義町の雄大な自然に囲まれて創作活動をする花房さん
奈義町の雄大な自然に囲まれて創作活動をする花房さん
 辰(たつ)年の2024年が始まった。スポーツや文化、地域の安全安心…。それぞれの分野で努力を続ける岡山、広島県の年男年女は、天に昇る竜の勢いで飛躍する1年にと誓っている。

アートで地域元気に


 今秋、岡山県北を舞台に開かれる「森の芸術祭 晴れの国・岡山」。芸術に親しむ機運の高まりに「アートには地域を元気にする力がある」と期待を寄せる。

 絵画や写真などの平面美術に取り組む若手作家の登竜門・VOCA賞などを受け、気鋭作家として注目を集める。2018年に結婚を機に神奈川県川崎市から移住。育児と創作活動を両立させる日々を送る。

 窓や鏡などがある室内を描くことで、自己と外部の世界との関係を見つめてきた。最近はそこへ植物が入ることが増えてきたという。「一面の菜の花畑、水が張った田んぼ…。雄大な自然に影響を受けています」と笑う。

 創作の傍ら「アートを身近に感じてほしい」と子どもたちへの普及活動にも力を注ぐ。21年に奈義町現代美術館で開いた個展では、地元の幼稚園児を招き、絵に親しむワークショップを企画。自らのアトリエでも児童らを対象にした絵画教室を開いている。

 「絵は人生そのもの。自分だからできることに取り組んでいきたい」と力を込めた。

(2024年01月02日 08時11分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ