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年女・三原明子さん(71)=「ペシャワール会を岡山から支援する会」代表 浅口市

写真展示などを通して中村さんの活動を紹介する三原さん
写真展示などを通して中村さんの活動を紹介する三原さん
 辰(たつ)年の2024年が始まった。スポーツや文化、地域の安全安心…。それぞれの分野で努力を続ける岡山、広島県の年男年女は、天に昇る竜の勢いで飛躍する1年にと誓っている。

中村哲さん功績紹介


 アフガニスタンなどで人道支援に尽力し2019年12月、凶弾に倒れた医師中村哲さん=当時(73)。親交のあった三原さんが運営する「哲ちゃんハウス」(浅口市金光町上竹)は、現地の乾いた土地に用水路を引き、豊かな大地に生まれ変わらせるなど数多くの功績を伝える資料約150点を展示する。

 「異国で人のためだけに行動するという生きざまがすごい」と、中村さんが現地代表を務めた非政府組織(NGO)「ペシャワール会」に1996年に入会。20年ほど前に「岡山から支援する会」を立ち上げ、中村さんが来岡する際には案内役を務めた。

 三原さんも講演などで活動を伝えてきたが、中村さんの訃報を受け、常設の展示スペースを作ろうと2020年に古民家を購入。2年がかりで改装して開設。これまでに約100人が訪れた。

 中村さんが生み出した農場を見るためアフガンを訪れるのが目標で「世界で紛争の絶えない今だからこそ、支援の本質を貫いた彼の足跡を知ってほしい」。哲ちゃんハウスにはそんな思いが詰まっている。

(2024年01月01日 13時13分 更新)

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