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年男・横山芯君(11)=民話の語り部 福山市立深津小5年

語り部の練習に励む横山君
語り部の練習に励む横山君
 辰(たつ)年の2024年が始まった。スポーツや文化、地域の安全安心…。それぞれの分野で努力を続ける岡山、広島県の年男年女は、天に昇る竜の勢いで飛躍する1年にと誓っている。

面白い昔話を未来に


 大分県で開かれた2022年度全国語りべ大会で、小学生の部準優秀賞に輝いた。「時代が変わっても忘れられないよう民話を未来に残し、みんなを笑わせたい」と伝承者として腕を磨く。

 23年度全国大会の応募に際して音源を送ったのは、地元の民話「閻魔(えんま)大王になった小八」。昨年11月、福山市内であった中国5県の民話グループの交流会でも披露した。語り部ら100人以上を前に、閻魔大王に扮(ふん)した備後一のほら吹き名人を調子のいい口調で演じきった。

 備後一宮吉備津神社(同市新市町宮内)のほら吹き神事を見て、作り話を滑らかに話す参加者に憧れた。小学1年生から大会に出場。地域の語り部から教わる講座・昔ばなし笑学校や両親のアドバイスを受けながら、手ぶりや台本を考え、何度も修正して自分の語りを作り上げる。

 全国大会結果は1月下旬に出る。4月からは6年生。「地域には知らない面白い話が多くある。1位になるため、登場人物の感情を分かりやすく伝え、笑ってもらえる語り部になりたい」と夢を膨らませる。

(2024年01月01日 08時26分 更新)

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