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愛らしい竜の置物 障害者ら製作 福山・艮神社で元日から頒布

利用者が縁起物として製作した竜の置物
利用者が縁起物として製作した竜の置物
竜の置物は表情がそれぞれ異なっている
竜の置物は表情がそれぞれ異なっている
 福山市春日町浦上の障害福祉サービス事業所「しんふぉにい」の利用者らが、来年の干支(えと)・辰(たつ)を模した陶器の置物を製作した。来年元日から、同市北吉津町の艮(うしとら)神社で縁起物として頒布される。

 丸みを帯びた高さ5センチほどの竜の置物で、招き猫をイメージした姿が愛らしい。素朴な質感に仕上がる九谷焼(石川県)の土を成形して焼き、緑色に着彩した上から利用者が一つ一つ顔の絵付けをした。それぞれ表情が違い「お気に入りの顔を探してほしい」という。

 成形を担当した内海博実さん(45)は「型を取るときは力が要り大変だった。受け取った人に幸せな1年を過ごしてもらいたい」と話している。

 事業所は利用者の就労支援につなげようと、陶器や食品の製造販売に取り組んでおり、2021年から干支の置物製作を始めた。今回は、取引のある艮神社が正月に縁起物として売ることを企画した。

 元日午前0時から300個を頒布する。1個千円。問い合わせは艮神社(084―922―3149)。

(2023年12月29日 11時00分 更新)

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