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姫新線美作追分駅 分水嶺の湧き水はどこに

 『広辞苑(第7版、岩波書店、2018年)』に「追分」は、「道の左右に分かれる所。分岐点。各地に地名として残る」と書かれている。全国に「追分」と付く駅はけっこうあるが、シンプルに「追分」と名乗る駅は4つ。その中の2つが旧国鉄の駅だ。室蘭線と石勝線(せきしょうせん)の列車が発着するJR北海道追分駅は1892(明治25)年、北海道炭礦鉄道室蘭線と支線が分岐する駅としてつくられた。JR東日本の奥羽線追分駅は1902(明治35)年、旧羽州(うしゅう)街道と旧男鹿街道が分岐する秋田市金足追分(かなあしおいわけ)に置かれたことから「追分駅」と命名され1913(大正2)年、男鹿線の前身となる船川(ふなかわ)軽便線が分岐した。

 北海道炭礦鉄道追分駅開業の31年後、奥羽線追分駅の21年後、現在の真庭市上河内(かみごうち)に開業したのが姫新線美作追分駅だ。駅から県道垂水追分線を北東に約400メートル行くと、旧出雲往来(現在の国道181号線)との三差路に2つの道標がある。...
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(2024年01月01日 11時00分 更新)

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