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米大統領、戦闘休止は求めず イスラエル首相「完全な勝利を」

 ガザ地区南部ハンユニスで、イスラエルの攻撃で親族を失い嘆く人たち=24日(AP=共同)
 ガザ地区南部ハンユニスで、イスラエルの攻撃で親族を失い嘆く人たち=24日(AP=共同)
 ガザ地区境界付近のイスラエル南部に展開するイスラエル軍部隊=24日(AP=共同)
 ガザ地区境界付近のイスラエル南部に展開するイスラエル軍部隊=24日(AP=共同)
 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は23日、バイデン米大統領と電話会談し、イスラム組織ハマス掃討の目標達成までパレスチナ自治区ガザで戦闘を続けると再び明言した。バイデン氏は民間人保護の重要性を訴える一方、戦闘休止は求めなかった。

 イスラエル軍はハマス指導者らが南部の地下に潜伏中とみて追跡。ハマスも抗戦し、軍は24日、新たに兵士9人の死亡が確認されたと発表した。10月下旬の地上侵攻開始以降、イスラエル兵の死者は153人となった。

 ネタニヤフ氏は22日の国連安全保障理事会決議を巡り、「敵対行為の停止」を求めていた当初案の表現を「敵対行為の停止に向けた環境づくり」に弱めさせた米国の働きかけに謝意を表明。24日の閣議では「どんなに時間がかかっても、完全な勝利を手にするまで戦闘を続ける。米国も理解している」と強調した。

 軍は24日も攻撃を続け、パレスチナ通信によると、ガザ全域で空爆や砲撃があり、23日夜から24日にかけて数十人が死亡。軍は24日、北部の学校など民間施設で大量の武器を見つけたと発表した。

(2023年12月24日 21時01分 更新)

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