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日本人飛行士、月着陸へ 米主導「アルテミス計画」で

 月面基地のイメージ(宇宙航空研究開発機構提供)
 月面基地のイメージ(宇宙航空研究開発機構提供)
 米主導の国際月探査「アルテミス計画」で、日米両政府が日本人の宇宙飛行士も月面着陸させる方向で最終調整していることが24日、関係者への取材で分かった。少なくとも1人は確実な情勢で、2人目についても調整を続けている。早ければ来月に合意する見通し。

 同計画では2025年以降、米国の飛行士2人がアポロ計画以来約半世紀ぶりに月面に降り立つことを目指しており、日本は2カ国目となる可能性がある。

 日本は月周回基地「ゲートウエー」の建設に参加するほか、物資輸送を担ったり、宇宙服を脱いで運転できる月面探査車を開発したりする予定。

 アルテミス計画は月での長期滞在を通じて経験を蓄積し、将来の火星探査につなげるのが目標。第1弾として昨年、新宇宙船オリオンを無人で月と往復させることに成功した。現在の予定では24年11月に米国とカナダの計4人が月上空まで飛行。25年末には米スペースXが開発する着陸船で月面に向かい、約1週間滞在する。

 その後は拠点となる月周回基地を建設し、28年以降はほぼ毎年のように月面を探査する予定。

(2023年12月24日 18時46分 更新)

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