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欧州でテロの脅威高まる 各国警戒、ドイツで捜索も

 23日、ドイツ西部ケルンのケルン大聖堂前に止まる警察車両(Sascha Thelen/dpa提供、AP=共同)
 23日、ドイツ西部ケルンのケルン大聖堂前に止まる警察車両(Sascha Thelen/dpa提供、AP=共同)
 【ベルリン共同】クリスマスから年末にかけ、欧州ではテロの脅威が高まっているとされ、各国が警戒を強めている。オーストリア警察は、欧州全土のテロ組織が24日前後にキリスト教関連行事への攻撃を予告しているとし、警備を強化すると警告。ドイツ西部ケルンでは23日、ケルン大聖堂を捜索した。

 ガザ情勢を受け、既にフランスやベルギーではイスラム過激派とみられる男らによるテロが発生。ドイツではテロを準備していた疑いでイスラム組織ハマスのメンバーが逮捕された。

 ドイツ大衆紙ビルト電子版は23日、ドイツとオーストリア、スペインの治安当局が、イスラム主義組織がクリスマスか大みそかに欧州で複数のテロを計画しているとの情報を入手したと報道した。ケルンとウィーン、マドリードのクリスマスミサが標的になる可能性があるという。

 ケルン警察は23日「(テロの)情報は大みそかに関連するものだが、クリスマスイブに大聖堂を訪問する人の安全を確保する」との声明を発表。23日夜に大聖堂で爆発物探知犬などによる大規模な捜索を行った。

(2023年12月24日 10時25分 更新)

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